情報危機管理対策コンソーシアム

レピュテーションマネジメント

レピュテーション管理の戦略的重要性
企業や組織、個人の評判は、単なるブランドイメージや印象管理の問題ではありません。
それは事業継続性や採用競争力、取引条件、ひいては経営判断そのものに影響をおよぼす、重要な経営資産です。
現在の情報環境では検索エンジンや口コミ、SNSといった複数の情報経路が重なり合い、評価が形成されます。
一部の情報が文脈を失ったまま拡散されることで、企業の実態とは乖離した評価構造が固定化することも少なくありません。
そのため、レピュテーション管理は広報や広告の延長ではなく、情報環境そのものをどう設計し、どう是正し、どう維持するかという構造的な課題として捉える必要があります。
当コンソーシアムの基本的な立場
当コンソーシアムは、一般社団法人として、企業や医療機関、専門家が横断的に関与できる中立的な枠組みを採用しています。
門家が理事として関与することで感情的や場当たり的な対応ではなく、法的妥当性および社会的影響、長期的なリスクを踏まえた判断が可能となっています。
削除や訴訟ありきではなく、「何をすべきで、何をすべきでないか」を整理する立場にあることが当コンソーシアムの特徴です。 ① 事案、仮想敵、相手方の情勢把握と情報整理
有事の際、まず行うべきは戦場の全体像を把握するための情報収集と分析です。
単に削除や発信者特定を急ぐのではなく、どの情報が攻撃の発端となっているのか、どの勢力(競合・内部関係者・特定のアクティビストなど)が関与しているのか、目的は何か(ブランド毀損、政治的影響、ビジネス妨害)を迅速に把握し、情報ドメインにおける支配権を確立するための全体戦略を設計します。
②送信防止措置請求(情報遮断戦略)
特定の書き込みやコメントに対して、プラットフォーム規約および法的枠組みを活用し、情報の遮断を実行します。

対象は以下のようなプラットフォームに及びます。
【対象となるプラットフォーム例】
・Googleクチコミ(レビュー操作、口コミ積上げの戦略)
・業界専門掲示板・評価サイト(口コミプラットフォーム戦略)
・5ch(5ちゃんねる)(匿名掲示板監視・削除・特定)
・リクルーティングサイト(就職や転職といった企業採用ブランド保護)
・SNS(X、Instagramなど)(情報拡散の遮断・規約GL違反申請)
・Googleサジェスト、関連キーワード欄

③発信者情報開示請求(敵対勢力の特定)
特定の書き込みや情報発信が組織的な攻撃または個別の敵対行為である場合、発信者の特定を行います。これは報復や威圧を目的とするものではなく、無制限な匿名性が前提となった情報発信に対して、責任の所在を明確にするための制度的対応です。

▼対象
・匿名掲示板・SNSにおける発信者のリアルアイデンティティの割り出し(本人特定)
・デジタルフォレンジックを活用したIP・ログ解析
・プロバイダを通じた開示請求(法的プロセスの活用)

これにより敵対勢力の特性を明らかにし、適切なカウンターインテリジェンスを実施し、再発防止や抑止につながるケースを創出します。

④webPRの発信(情報領域支配戦略)
単なる情報防衛ではなく、戦略的な情報発信(Strategic Influence Operations)を実施し、検索エンジンやSNS上の情報環境をコントロールします。レピュテーション管理は、削除対応だけでは完結しないケースがほとんどです。削除困難な情報が残る場合でも、評価構造そのものを是正する余地があります。
第三者評価の分布、検索結果の構成、公式情報の参照性を整理し、特定の情報に評価が過度に集中しない状態を設計します。
これは短期的な印象操作ではなく、評価が自然に分散・安定する環境を整えるための取り組みです。


▼対象
・検索エンジンアルゴリズムの解析とSEO対策の活用(敵対情報の可視性低減)
・報道機関・業界メディアとの連携(ポジティブ記事の発信)
・オウンドメディア戦略(企業の情報発信の主導権確立)

⑤訴訟などの法的手段(司法戦略)
必要に応じて、民事・刑事の訴訟を活用した抑止力を行使します。

▼対象
・名誉毀損・業務妨害に対する損害賠償請求
・業務妨害罪の刑事告発
・集団的な攻撃への集団訴訟の活用


法的手段は、レピュテーションリスク管理の「最後の手段」であり、全体戦略の中で必要性とタイミングを慎重に判断します。
レピュテーション上の問題が発生した際、最初に行うべきは削除や反論ではありません。 重要なのは、どの情報が、どの経路で、どのような文脈のもとに拡散しているのかを正確に把握することです。
検索結果、サジェストキーワード、口コミの分布、投稿者の属性、拡散の速度や範囲。
これらを俯瞰的に整理することで、現在の情報環境が企業にとってどのような状況にあるのかを可視化します。
当コンソーシアムでは、単発の投稿や表層的な炎上の有無ではなく、情報構造全体を分析し、対応の優先順位や介入ポイントを設計します。この初動分析が、その後の対応の成否を大きく左右します。
情報環境を管理するという考え方
企業のレピュテーション管理は、完全に統制できるものではありません。しかし、無秩序な状態に放置するか、構造を理解したうえで管理可能な状態に近づけるかで、結果は大きく異なります。
単なる防衛ではなく、情報戦における攻勢防衛(active defense) を駆使し、現代のデジタル戦場において、
・敵対的情報の速やかな制圧
・ポジティブ情報の増幅と戦略的配信
・発信者特定と抑止戦略の実行
が必要不可欠であり、情報領域の主導権を握ることがコーポレートレピュテーションの最適解となります。
当コンソーシアムでは戦略的情報操作・デジタルインテリジェンス・法的抑止力を統合した総合防衛策を提供し、クライアント企業や組織、個人を支援いたします。

情報領域の主導権を確立し、企業のブランド価値を守るために、ご相談ください。

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